インドネシア代表について
11月15日
ジャカルタのゲロラ・ブンカルノスタジアムにてインドネシア代表対日本代表の試合が行われる。
今回は
インドネシア代表について触れてみようと思う。
通称チーム・ナスと呼ばれる代表チームに招集された瞬間
SNSのフォロワーが一瞬で何十万人・何百万人と増えるほど圧倒的な人気を誇る。
中でも以前、東京ヴェルディに所属していたプラタマ・アルハン選手などは800万人以上と驚異的な数字である。
そんなチームナス・インドネシアを少し紐解いていこう。
インドネシアサッカー界は2010年代初頭混乱を極めていた。
未払い問題やリーグ分裂問題
更にはインドネシア政府の介入もあり
FIFAの制裁を受け、2018年ロシアワールドカップ予選への出場が禁止された。
FIFAの制裁が解かれ国際舞台に戻ってきたのは
2022年カタールワールドカップ予選からだった。
しかし、インドネシアサッカー界は代表戦のスケジュールに合わせたリーグ運営やサポート体制も整わず、悔しい結果に終わる。
またこの頃から帰化選手が増え始めていった。
日本でもプレー経験のある
イルファン・バンデム選手(甲府・札幌)やステファーノ・リリパリ選手(札幌)
ブラジル出身のアルベルト・べトゥ選手やオタビオ・ドゥトラ選手
アフリカ系のグレッグ・ヌオンコロ選手やオサス・サハ選手などが帰化し代表に名を連ねた
余談だが
ちなみに筆者はこの時のインドネシア代表チームの裏方サポートチームとして同行した経験がある。
本題に入ろう
現インドネシア代表について語ろう
前回の予選で散々な結果に終わったインドネシア代表は韓国人のシン・テヨン監督が就任すると就任当初は170位台だったFIFAランキングを約4年程で120位台まで引き上げた。
アンダーカテゴリーの監督も兼務し若手の育成にも着手し、着々と力をつけていった。
記憶に新しいところでは
アジアカップでは日本代表と対戦し初の予選突破や
パリオリンピック予選で韓国代表を破り大陸間プレーオフまで進出
惜しくもオリンピック出場は叶わなかったが、国を挙げての大応援となり国民の注目はさらに高まっていった。
そしてついにワールドカップ最終予選まで残り
初戦をアウェーでサウジアラビアと引き分け
第二線はホームでオーストラリア代表に引き分け
第3戦はアウェーでバーレーンと引き分け
第四戦をアウェーで中国に惜敗
ここまで
3分1敗・勝ち点3
グループC・5位
第5戦
11月15日にホームでサムライブルーと対戦となっている。
まずは
先日行われた対中国戦のインドネシア代表のメンバーを見ていこう
監督
🇰🇷シン・テヨン
GK
🇳🇱マーティン・パエス(🇺🇸FCダラス)
DF
🇮🇩アスナウィ・マンクアラム(🇹🇭タイ・ポート)
🇳🇱ミーズ・ヒルハース(🇳🇱FCトゥウェンテ)
🇳🇱ジェイ・イツェス(🇮🇹ヴェネツィアFC)
🇳🇱カルヴィン・フェルドンク(🇳🇱NECナイメヘン)
🇳🇱シェイン・パティナマ(🇧🇪KASオイペン)
MF
🇮🇩ウィタン・スレイマン(🇮🇩ペルシジャ・ジャカルタ)
🇳🇱イヴァル・ジェナー(🇳🇱ヨングFCユトレヒト)
🇳🇱ネイサン・チョー・ア・オン(🏴スウォンジー・シティAFC)
🇳🇱ラグナー・オラットマングーン(🇧🇪FCVデンデルEH)
FW
🇳🇱ラファエル・ストライク(🇦🇺ブリスベン・ロアーFC)
帰化選手が9人(7人が欧州でプレーする選手)
生粋のインドネシア人選手が2人となっており、帰化選手の割合がとても高い。
控え
🇳🇱トム・ハイェ(🇳🇱アルメレ・シティFC)
🇧🇪サンディ・ウォルシュ(🇧🇪KVメヘレン)
🇮🇩マリク・リサルディ(🇮🇩ペルセバヤ・スラバヤ)
🇮🇩リスキー・リド(🇮🇩ペルシジャ・ジャカルタ)
🇮🇩マルセリーノ・フェルディナンド(🏴オックスフォード・ユナイテッドFC)
🇮🇩プラタマ・アルハン(🇰🇷水原FC)
🇮🇩リッキー・カンブアヤ(🇮🇩デワ・ユナイテッド)
🇮🇩エギー・マウラナ・フィクリ(🇮🇩デワ・ユナイテッド)
🇮🇩ワヒユ・プラセチョ(🇮🇩マルット・ユナイテッド)
🇮🇩ムハマド・ディマス・ドラジャッド(🇮🇩ペルシブ・バンドゥン)
🇮🇩ナデオ・アルガウィナタ(🇮🇩ボルネオFC)
🇮🇩エルナンド・アリ(🇮🇩ペルセバヤ・スラバヤ)
第5戦
対日本戦にはさらなる帰化選手の招集が考えられる。
🇧🇪パスカル・ストライク(🏴リーズ・ユナイテッドFC)
🇳🇱ヤイロ・リーデヴァルト(🇧🇪ロイヤル・アントワープFC)
🇳🇱ケヴィン・ダイクス(🇩🇰FCコペンハーゲン)
🇮🇹エミル・アウデロ(🇮🇹コモ1907)
もし彼らが招集されたなら日本代表の脅威となるに違いない。
開催地のジャカルタ・ゲロラ・ブンカルノスタジアムは超満員のインドネシアサポーターで埋め尽くされることは容易に想像できる。
シン・テヨン監督の働きかけでインドネシア国内の韓国系企業がサポーターシートを購入し
インドネシア在住の韓国人を招待し、スタジアムでの応援を呼びかけている。
インドネシアと韓国
タックを組んで日本戦に備えている。
7万人を超えるサポーターの後押しを受け
インドネシア代表が日本代表に対しどのような戦いを挑むのかも楽しみである。